浮世絵ミュージアム
歌川広重作
「冨士三十六景 上総黒戸の浦」
展示方法:パネル(イオンモール木更津が平成26年度に制作)
大きさ:パネル(縦 約78cm、横 約5cm)
解説:黒戸の浦(小櫃川河口) 江戸湾(東京湾)に臨む上総国葛間村、葛間新田村は、小櫃川の河口に位置し、漁業や五大力船の運航を生業(なりわい)としていました。
広重は天保15(1844)年3 月24 日に「久津間(くずま)道」を通行し、海辺の見晴らしが良いことを述べている。本図は小櫃川河口付近からの風景と考えられます。
この小櫃川河口の干潟は、今や東京湾に残された唯一の自然干潟として多くの貝、魚、カニなどが生息し、干潟の環境に適応した珍しい動植物の宝庫ともなっており、四季を通じてたくさんの渡り鳥が飛来します。